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国立新美術館
国立新美術館
東京都港区六本木7-22-2


ARTIST FILE 2009  The NACT Annual Show of Contenmporary Art

ARTIST FILE 2009 国立新美術館

〜多様な表現、多様なテーマ、多様なメディア〜

<様々な美術表現を紹介し、新たな視点を提供する国立新美術館>


会期: 2009 3/4(水)〜 5/6(水) 展覧会は終了しました。
休館日:毎週火曜日(但し、5月5日(火)は開館)
開館時間:10:00〜18:00入場は閉館の30分前まで
(毎週金曜日10:00〜20:00/3月28日(土)は「六本木アートナイト」開催にともない22:00まで開館)
会場:国立新美術館 企画展示室2E


「アーティスト・ファイル」展では、国内の美術状況にとらわれず、海外作家や海外で活躍する日本人作家を含め紹介します

 「アーティスト・ファイル」展は、国立新美術館の学芸スタッフが日頃のフィールドワークの中で注目する作家たちを取り上げ、それぞれを個展形式で紹介する展覧会です。昨年の第1回展に引き続き開催する今回は、国内外で活躍する9名に参加を呼びかけました。このたび選ばれた作家の年齢は30代前半から50代後半までとかなりの幅があり、また作品のありようも平面・立体、映像、インスタレーションと様々ですが、いずれも自身の道を真摯に追求し、独自の表現スタイルを獲得するに至っています。彼らの仕事を通じて、今日の美術状況をご覧いただくと共に、現代の作家たちがいかに社会に向き合い、どのようなまなざしを持って制作を続けているのか確認いただきたいと思います。

今年は、現代美術の世界で活躍する9名に参加を呼びかけました。

ペーター・ボーゲルス| Peter BOGERS
平川滋子| HIRAKAWA shigeko
石川直樹| ISHIKAWA Naoki
金田実生| KANEDA Mio
宮永愛子| MIYANAGA Aiko
村井進吾| MURAI shingo
大平 實| OHIRA Minoru
齋藤芽生| SAITO Meo
津上みゆき| TSUGAMI Miyuki

本展覧会の中から4名の現代美術作家と作品をご紹介します。

画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

ペーター・ボーゲルス《統一された場》
ペーター・ボーゲルス Peter BOGERS, b.1956-
1956 オランダ、ドルドレヒト生まれる。
1981 セント・ヨーストアートアカデミー彫刻学科卒(ブレダ、オランダ)
現在、アムステルダム在住


《統一された場》

2006年
 ビデオ・インスタレーション

・オランダのセント・ヨースト・アカデミーで彫刻を学んだ後、ボーゲルスは1980年代前半から、主にオランダ、ドイツを中心に彫刻・インスタレーション、メディアアート、パフォーマンス作品を発表してきました。


平川 滋子《光合成の木》
平川 滋子 HIRAKAWA shigeko, b.1953-
1953 福岡県久留米市に生まれる。
1975 東京女子大学文理学部史学科日本史専攻卒
1980 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒
1983-86 フランス政府給費留学生としてパリ国立美術学校に在籍(オリヴィエ・ドゥブレに師事)
現在、フランス、パリ近郊シャトゥネー=マラブリー在住


《光合成の木》

2006年
(市庁舎公園、フランス、アルジャントゥイユ市) 撮影:平川滋子

・1983年に渡仏した平川滋子は、油彩画からレリーフ絵画、さらにはインスタレーションへとその作品が展開していくなかで、母国とは異なった環境や風土に目を開かれて、ランド・アートや環境アートに活躍の場を移してきました。フランスを拠点に、主としてヨーロッパ各地やアメリカで発表を続けています。


津上 みゆき《View―”Cycle”26Feb.-10 Apr.05「Water」》
津上 みゆき TSUGAMI Miyuki, b.1973-
1973 東京都に生まれ、大阪府に育つ。
1995 京都造形芸術大学卒
1996 第7回関口芸術基金賞(建畠哲・選)*ニューヨークに滞在
1998 京都造形芸術大学大学院芸術研究科修了
現在、神奈川県横浜市在住


《View―”Cycle”26Feb.-10 Apr.05 <Water>》

2005年
財団法人大原美術館蔵

・多彩な画材を操り、鮮やかな色面と奔放な筆致を巧みに構成した津上みゆきの絵画作品は、明確な形態をもたないため抽象的なイメージの世界のように感じられますが、これらはすべて作家が実際に体験した風景を題材に描かれています。


宮永 愛子《凪の届く朝》
宮永 愛子 MIYANAGA Aiko, b.1974-
1974 京都市生まれる。
1999 京都造形芸術大学美術学部彫刻コース卒
2008 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了
現在、京都府在住


《凪の届く朝》
(部分)
2008年
(釜山ビエンナーレ2008) 撮影:宮永愛子 写真提供:ミヅマアートギャラリー

・これまで宮永の創作活動は、大まかに3つのタイプに集約されます。(1)身近にあるものをナフタリンで象り、時の経過によってそれらが発揮し変化していくシリーズ、(2)サイトスペシフィックな作品で、その土地の、例えば隅田川の水から塩の結晶を抽出し作品化したインスタレーション、そして(3)幼少時から身近な存在である陶器が生み出す貫入(土と釉薬の収縮率の違いから生み出されるひび)の音を聞く作品です。いずれにおいても、普段、私たちがそれらの存在を強く意識することのない日常にあるものたちのもつ一瞬の様相に着目するもので、私たちはそれらの存在を改めて意識せざる得ません。

イベント情報
・アーティスト・トーク開催
3月7日(土)  14:00〜16:00 ・ペーター・ボーゲルス・平川滋子
3月28日(土)  20:00〜21:00 ・村井進吾・宮永愛子
4月4日(日)   14:00〜15:00 [対談] ・津上みゆき X ・佐野みどり(学習院大学教授・日本美術史)
4月10日(金)  14:00〜19:00 ・石川直樹
4月18日(土)  14:00〜16:00 ・齋藤芽生・金田実生

・アーティスト・ワークショップ
3月8日(日) 13:30〜16:30 ・大平實 題名:「ミニチュア・ムシワールド 〜虫からみた世界をつくろう〜 」
4月5日(日) 13:30〜17:00 ・村井進吾 題名:「石から生み出すいろいろなカタチ」 

*各イベントの日時や内容は変更される場合があります。
 詳細やその他関連イベントについては国立新美術館のホームページをご覧ください。
同時開催
・「ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」展
2009年3月25日(水)〜6月1日

お問合せ:ハローダイヤル 03-5777-8600
展覧会公式サイト:http://www.nact.jp/
主催:国立新美術館
助成:モンドリアン財団
Assisted by Mondriaan Foundation, Amsterdam


参考資料:Press Release「アーティスト・ファィル2009」、他。

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